冬の寒さが厳しい京丹後では必須~断熱性能~
京都府北部地域は、梅雨の時期じめじめし夏は暑くなんと言っても冬の寒さが厳しい地域です。
四季を通し健康で快適な室温の温熱環境と省エネを実現するためには、建物を高断熱にし快適な暮らしを手に入れることが重要です。
この断熱性能を表す指標としてUA値があります。このUA値とは、保温性能・熱の逃げにくさを表す数値で、ゼロに近いほど性能が良いと言えます。
現在京都府北部は5地域で断熱基準はUA値0.87ですが、R+house京丹後ではUA値0.48以下という数値となっており、断熱性能の高い家づくりを行っています。また、長期優良住宅・ZEH基準をはるかに上回り、断熱等級6相当、HEAT20 G1レベルを標準としています。
R+houseはHEAT20のG2グレードが標準仕様
R+houseでは国の基準や長期優良住宅の基準をはるかに上回る全国トップクラスの断熱性能HEAT20のG2グレードを標準仕様としています。
R+house京丹後での標準仕様はHEAT20のG1グレードになりますが、京丹後市(京都府北部地域)は、積雪地域なので他地域でのHEAT20のG2グレードに匹敵するほどの断熱性能があります。
京都府北部での家づくりで断熱性能が重要と言える理由とは
日本海全般に見られる気候で、なんと言っても特徴は冬季の大雪です。
平均気温は15.6℃程ですが盆地という地形から夏は蒸し暑く、冬は大雪の影響で冷え込み寒暖の差が激しいです。春から夏にかけて日本海に低気圧が発達していると南寄りの暖かく湿った空気が山脈越えし、フェーン現象で高湿となることがあります。
京都府北部の厳しい寒さを乗り切るためのも、今からの家づくりでは高気密高断熱住宅は必要不可欠になってきます。
断熱性能を高める高性能窓「樹脂サッシ+真空トリプルガラス」
YKK APW330の樹脂サッシは、熱貫流率が1.31W/m2・Kになっています。
熱貫流率(U値)とは、材料自体の熱の伝えやすさだけでなく、材料の厚さも加味して熱の伝わりやすさを表した値。
壁や屋根、床について、室内外の空気温度に1度の差があるとき、1時間にに壁1㎡を通過する熱量を表します。
数値が小さいほど熱の移動が少なく抑えられ、断熱性能が良いことになります。
断熱レベルによる暖房費と体感温度の関係
断熱レベルを上げると、暖冷房費が少なくなったり、体感温度が上昇することにより、ヒートショックなどを防げるなどの『平均寿命』の中での『健康寿命』が延びる事があげられます。長生きする上で病気や介護が必要な期間を少しでも少なくして健康寿命を延ばしましょう!
※ヒートショックとは・・・急激な温度差によって血管が収縮した結果、血圧の乱高下が起こり、 脳梗塞や心筋梗塞などの病気につながってしまうことです。
断熱がしっかりしているだけではNG~気密性能~
高性能住宅に断熱はかかせませんが、実は気密性能が大きく関係しています。
こちらの画像は気密性能が良い住宅、つまり隙間が少ない家と、気密性能が悪い家隙間の多い家を表しています。
断熱性能が良いだけでは、本来の高性能住宅の良さが発揮されず家の外からの冷気・熱気・花粉やほこり害虫などを寄せつけてしまいます。気密性能にも数値があり、C値という指標で表されます。C値の数値がゼロに近いほど、隙間の少ない高気密の家ということになります。
日本の住宅の目標は5.0(㎠/㎡)ですが、R+houseの標準は1.0(㎠/㎡)以下と、高気密であることがわかります。さらに、
R+house京丹後の実績としてC値0.3以下となっておりますのでC値1.0をハガキ一枚分くらいと考え、C値0.5とは家中の隙間を集めてもハガキ半分以下の隙間しかない家と言えます。
R+house京丹後では全棟気密測定を実施しておりますので、数値で見てお客様にご安心・ご納得いただけています。
【気密の目的】
①隙間風の防止・・・体感的な寒さを引き起こす要因のひとつとなる
②暖房負荷の削減・・・隙間は内外温度差と、空気の入れ替わりによる暖房負荷を増やす
③壁体内結露の防止・・・結露被害の大半は、気密化されていない壁の隙間から流入した湿った空気が原因
④計画換気の実現・・・課題でもなく過少でもない適正な換気量を必要な場所に導くための手段
さらに、快適な家にするために断熱・気密は欠かせませんが、もうひとつ大切な役割があります。
【気密性能と換気の関係】
それは『計画的な換気』です。ただし、
計画通りの換気を行うためには、高い気密性能が必須です。
気密がとれていない住宅で換気をしても、すき間風が入ってしまい、うまく換気機能を果たすことができません!右側の気密性能の悪い住宅の画像ですが新鮮な空気が入ってきても一部で滞留してしまっています。これを"ショートサーキット”と言いますが、同じ部屋の中で「なんかこの部屋のこの場所だけが臭いな・・・」という現象が起きてしまいます。
また、こちらの例も同じです。
「気密性能が低い方が、正しい換気がされない」ジュースをストローで飲むときのことを考えてみましょう。普通のストローであれば、何も問題なくジュースを吸い上げて飲むことができます。このとき、ストローにいくつか穴が開いていたとしたらどうでしょうか。実際にやってみたことがある方は少ないかもしれませんが、穴から空気がスース―抜けてジュースが吸いにくくなるかと思います。
このジュースが空気だったと考えてみると、通常のストロー(気密が万全)の場合はしっかりと中の空気を入れ替えることができるのに対して、穴あきストロー(気密がいまいち)の場合は穴から空気を取り入れてしまって、本来吸い込むべきところからはあまり取り込むことができない、という状況になります。
気密性能をしっかりとしておくことで、建築基準法でも定められているしっかりとした正しい計画換気を実施することができるのです。
実際、相当隙間面積1㎠/㎡(C値1.0)ハガキ一枚分の隙間でも、自然給気口からは50%の給気しかできないというデータもありますので、C値0.5以下は必須だと思っていただいても良いくらい大切な目安です。
気密性能の高さを十分に発揮するために~換気計画~
改正建築基準法が施行された2003年7月以降、全ての建造物に24時間換気システムを設置することが原則として義務付けられました。 その理由としては、
シックハウス症候群を予防することが挙げられます。 シックハウス症候群は、主に建材や家具などから発生するさまざまな有害な化学物質が原因で起こると考えられています。
【計画換気が必要な理由】
①室内の汚染物質の排出・・・人間の呼吸による二酸化炭素や、有害化学物質の排出
②水蒸気の排出・・・人体、調理、風呂などから出る水蒸気を排出し、結露を抑え、カビやダニの発生を防ぐ
③臭いや埃、チリの排出・・・快適な住環境の確保
④壁体内結露の防止・・・室内の絶対湿度レベルを外気に近づけると内部結露が防止される
【換気の種類】
第1種換気・・・外気を取り込む給気口と空気を排出する排気口の両方を、機械によって行う方法
第2種換気・・・給気のみ機械で行い、空気の排出に関しては自然に排気口から行う方法
第3種換気・・・空気の取り込みは自然に給気口から、排気は機械によって強制的に行う方法
住宅には、第1種換気か第2種換気が使われることがほとんどなのですが、弊社では第一種換気システムの澄家を採用しています。
【MAHBEX sumika-澄家-】
澄家は、第一種熱交換型セントラル換気システムです。
前述したとおり、第一種とは給気と排気を機械で制御し計画的な換気を可能にします。床面排気なのでホコリや臭気を巻き上げずに除去し、快適な室内空間を作ります。
また、澄家VS90は熱交換率90%と、熱交換型換気システムの中でもトップクラスの換気システムです。
湿度交換率も高いので、冬には過乾燥を防ぎ、夏には蒸し暑さを緩和します。エアコンの除湿負荷が減るので更なる省エネにも効果的です。
こちらは換気システムのメリット・デメリットについてです。
初期費用を見ると価格が安いのは第3種換気ですが、
ランニングコストも含めたトータルコストを考えると第一種換気システムをおすすめしています。さらに、
第一種換気システムは毎日過ごしていく家での空気環境も良く、より快適に住んでいただけます。