断熱がしっかりしているだけではNG!~気密性能~
高性能住宅に断熱はかかせませんが、実は気密性能が大きく関係しています。こちらの画像は気密性能が良い住宅、つまり隙間が少ない家と、気密性能が悪い家隙間の多い家を表しています。
断熱性能が良いだけでは、本来の高性能住宅の良さが発揮されず家の外からの冷気・熱気・花粉やほこり害虫などを寄せつけてしまいます。気密性能にも数値があり、C値という指標で表されます。C値の数値がゼロに近いほど、隙間の少ない高気密の家ということになります。
日本の住宅の目標は5.0(㎠/㎡)ですが、R+houseの標準は1.0(㎠/㎡)以下と、高気密であることがわかります。さらに、
R+house京丹後の実績としてC値0.3以下となっておりますのでC値1.0をハガキ一枚分くらいと考え、C値0.5とは家中の隙間を集めてもハガキ半分以下の隙間しかない家と言えます。
R+house京丹後では全棟気密測定を実施しておりますので、数値で見てお客様にご安心・ご納得いただいています。
【気密の目的】
①隙間風の防止・・・体感的な寒さを引き起こす要因のひとつとなる
②暖房負荷の削減・・・隙間は内外温度差と、空気の入れ替わりによる暖房負荷を増やす
③壁体内結露の防止・・・結露被害の大半は、気密化されていない壁の隙間から流入した湿った空気が原因
④計画換気の実現・・・課題でもなく過少でもない適正な換気量を必要な場所に導くための手段
さらに、快適な家にするために断熱・気密は欠かせませんが、もうひとつ大切な役割があります。
【気密性能と換気の関係】
それは『計画的な換気』です。ただし、計画通りの換気を行うためには、高い気密性能が必須です。
気密がとれていない住宅で換気をしても、すき間風が入ってしまい、うまく換気機能を果たすことができません!右側の気密性能の悪い住宅の画像ですが新鮮な空気が入ってきても一部で滞留してしまっています。これを"ショートサーキット”と言いますが、同じ部屋の中で「なんかこの部屋のこの場所だけが臭いな・・・」という現象が起きてしまいます。
また、こちらの例も同じです。
「気密性能が低い方が、正しい換気がされない」ジュースをストローで飲むときのことを考えてみましょう。普通のストローであれば、何も問題なくジュースを吸い上げて飲むことができます。このとき、ストローにいくつか穴が開いていたとしたらどうでしょうか。実際にやってみたことがある方は少ないかもしれませんが、穴から空気がスース―抜けてジュースが吸いにくくなるかと思います。
このジュースが空気だったと考えてみると、通常のストロー(気密が万全)の場合はしっかりと中の空気を入れ替えることができるのに対して、穴あきストロー(気密がいまいち)の場合は穴から空気を取り入れてしまって、本来吸い込むべきところからはあまり取り込むことができない、という状況になります。
気密性能をしっかりとしておくことで、建築基準法でも定められているしっかりとした正しい計画換気を実施することができるのです。
実際、相当隙間面積1㎠/㎡(C値1.0)ハガキ一枚分の隙間でも、自然給気口からは50%の給気しかできないというデータもありますので、C値0.5以下は必須だと思っていただいても良いくらい大切な目安です。
気密性能の高さを十分に発揮するために~換気計画~
改正建築基準法が施行された2003年7月以降、全ての建造物に24時間換気システムを設置することが原則として義務付けられました。 その理由としては、
シックハウス症候群を予防することが挙げられます。 シックハウス症候群は、主に建材や家具などから発生するさまざまな有害な化学物質が原因で起こると考えられています。
【計画換気が必要な理由】
①室内の汚染物質の排出・・・人間の呼吸による二酸化炭素や、有害化学物質の排出
②水蒸気の排出・・・人体、調理、風呂などから出る水蒸気を排出し、結露を抑え、カビやダニの発生を防ぐ
③臭いや埃、チリの排出・・・快適な住環境の確保
④壁体内結露の防止・・・室内の絶対湿度レベルを外気に近づけると内部結露が防止される
【換気の種類】
第1種換気・・・外気を取り込む給気口と空気を排出する排気口の両方を、機械によって行う方法
第2種換気・・・給気のみ機械で行い、空気の排出に関しては自然に排気口から行う方法
第3種換気・・・空気の取り込みは自然に給気口から、排気は機械によって強制的に行う方法
住宅には、第1種換気か第2種換気が使われることがほとんどなのですが、
弊社では第一種換気システムの澄家を採用しています。
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高気密・高断熱住宅の家づくりに欠かせない高断熱についてはこちら
【MAHBEX sumika-澄家-】
澄家は、第一種熱交換型セントラル換気システムです。
前述したとおり、第一種とは給気と排気を機械で制御し計画的な換気を可能にします。床面排気なのでホコリや臭気を巻き上げずに除去し、快適な室内空間を作ります。
また、澄家VS90は熱交換率90%と、熱交換型換気システムの中でもトップクラスの換気システムです。
湿度交換率も高いので、冬には過乾燥を防ぎ、夏には蒸し暑さを緩和します。エアコンの除湿負荷が減るので更なる省エネにも効果的です。
こちらは換気システムのメリット・デメリットについてです。
初期費用を見ると価格が安いのは第3種換気ですが、
ランニングコストも含めたトータルコストを考えると第一種換気システムをおすすめしています。さらに、
第一種換気システムは毎日過ごしていく家での空気環境も良く、より快適に住んでいただけます。
大村工務店では注文住宅に関するイベントを開催中!
「これから家づくりを始める方」「何から始めればよいかわからない方」「見学できる物件はないかな」などお家づくりに関するご相談を承っております。京都府京丹後市・与謝野町周辺で注文住宅をご検討のお客様は是非お気軽にお申し込みください。